水中運動・水泳

「アクアフィットネス」という言葉をご存知ですか?
水の浮力や抵抗力を利用して運動機能を高める方法です。
「アクアビクス」や「アクアサイズ」とも呼ばれていますが、最近では年齢を問わず人気の水中運動ですよね。

加齢と共に弱ってくる関節や骨、衰えた筋肉でも水の中でなら走ったり歩いたり泳いだりできるのが水中運動「アクアフィットネス」の利点です。
また、水中運動は認知症の予防だけでなく生活習慣病の改善にも勧める専門家が多い運動メソッドなのです。
水の力に守られて運動
運動不足は様々な病気へのリスクを高めることが分かっています。
だから意識して身体を動かそうと考えてはいるけれど、なかなか毎日の日課に運動を取り入れることができていない人は多いのではないでしょうか。
そんな運動不足を自覚している人が一念発起して、急にジョギングを始めたら逆に足腰を傷めてしまったという事例には枚挙にいとまがありません。
そこでお勧めなのが水の浮力を利用した水中での運動というわけです。
しかも、体脂肪が多い人ほど水に浮きやすいので運動不足でぽっちゃり体型にお悩みの人にも大変お勧めできます。
陸上での運動が難しい人の一例
関節や骨を傷めていて通常の運動が負担になる人
運動機能が衰えてしまい身体を急に動かすことに不安がある人
メタボ体型で関節や骨への負担が心配な人

その他、転倒が不安な人にも水の中での運動なら精神的な安心感が得られるでしょう。というのも、水中での体重はおよそ陸上の90%減と言われているからです。
水中運動で得られる効果
- 浮力
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水の中では体重が重い人や関節痛に悩んでいる人も、浮力を得ることでスムーズに運動ができます。
- 抵抗
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同じ動きを陸上でするよりも水の中では800倍もの抵抗を受けるので、わずかな動きで大きな運動効果を得られます。
- 水圧
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水の中に肩まで浸かっているだけで水圧により筋肉や血管が圧迫されて血流が良くなり、さらに肺機能を刺激して鍛えることができます。
- 水温
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湯船に長時間入るのはリスクがある人でも室内プールなら30℃〜32℃くらいなので不安は少ないでしょう。
しかも、体温より低い水温の中に入ると、脳が体温を上げようと様々な機能を使い多くのエネルギーを消費します。

このように水中で運動をすることは、陸上で運動をするより短時間でも大きな効果を得ることができるのです。
厚生労働省が発表しているデータによると、ゆっくりとしたクロールは陸上でのジョギングと同じ運動強度があるとされていました。
認知症予防に水中ダンスや水中体操を取り入れている施設が多いのも頷ける結果と言えるでしょう。
様々な予防方法

あなたは健康に生きるために特に気にして毎日やっていることはありますか?脳は日々の刺激によって活性化されるのです!