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認知症予防でリスクを軽減

救急搬送している救急車

65歳 男性

2年前に父(91歳)が脳梗塞で倒れて病院へ緊急搬送されました。

幸いにも血栓は小さくて薬で溶かすことができましたが、それでもろれつが回り難くなり、左側に軽度の運動障害が後遺症として残ってしまいました。

それでも、当時89歳という年齢でその程度で済んだのは奇跡に等しいと妻や妹夫婦と胸をなでおろしたものです。

すでに母が他界しており、父は悠々自適な老人ホーム暮らしでしたので、そこの施設のリハビリや緩和ケアを受けつつ今に至ります。

ホームに戻ってきてから半年くらいの頃、介護士の人に「高次脳機能障害が出始めている」と説明を受けました。

それまで私は恥ずかしながら認知症というのは、老化によるボケかアルツハイマーだけだと考えていたんです。

けれど脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる認知症もあるのだと、あらためて勉強させてもらいました。

初期の頃は、お見舞いに行くといつもの様子と変わらない父だったので、本当に認知障害があるのかと疑わしくさえありましたが、坂道を転げ落ちるようにその症状は進行していきました。

高血圧、糖尿病と私も父の体質と似ているので、そんな父の姿を見るたびに自分もこうなってしまうのかという恐怖と、父が父でなくなっていく切なさに何度も胸が潰れるような想いをしています。

だからせめて、今の自分にできることは先延ばしにせずにしっかり予防対策をすることにしました

まずは、とにかく運動ですね。

妻と一緒に駅ビルにあるスポーツジムの会員になって、週に3回はインストラクター指導の下で汗をかいています。

始めてみると思ってる以上に体力が落ちていて愕然としましたよ。

どこかで自分はもっとできるだろう、きっとまだ大丈夫だろう、という根拠のない自信があったんですが、今思えばそれは老いからの現実逃避だったのかもしれません

走れない、歩けない、腹筋も背筋もあったものじゃなくまるで競りに掛けられているマグロのように、ドテンと寝転がってうごめいている自分が情けなく、何度も挫けそうになりました。

しかし、父を見舞うたびに「今の自分にできることをやりなさい」と言われているようで、妻と励まし合いながらジムに通い、食生活も一層気を付けるように。

DHAが血液をサラサラにするのに効果的だというので、サプリメントで飲み続けています。

これらが功を奏したのか、今年の健康診断では血糖値も下がり血圧もかなり許容範囲に近付いていました

いやあ、これには驚くとともにガッツポーズをしたいくらい嬉しかったですね。

このように結果が数字で表れると運動や糖質制限なども俄然やる気になるので、人間とは調子が良い生き物ですよね。

けれど真面目な話、何歳になっても「遅い」ということはないんだとしみじみ感じている昨今です。
父が身をもって私に教えてくれたことでした。