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末期症状と心構え

認知症末期になってしまった寂しそうな老人男性
女医イメージ

認知症には大まかに分けて、3つの段階があると言われています。

それは、発症して間もない「初期」から「中期」へと移行して、最後は「末期」へと進みます。
その中で家族や周囲の人が一番手こずるのが「中期」だと言われているのですが、その理由とは一体何でしょう?

また、認知症が進んでやがて訪れる「末期」の症状にはどのような特徴があるのか調べてみました。

認知症の3つの段階

アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮が進行して緩やかにその症状が進行していく病気です。
その進行具合によって、現れる症状も違ってくるのが特徴のひとつであり、その状態は主に以下のようになっています。

初期症状

物忘れ、抑うつ状態、着替えや入浴を嫌がる、味覚がおかしくなる、人格が変動的に変わる、順序立てて話ができない、説明を理解できない、など。

期間:個人差がありますが、2年〜6年と言われています。

周囲のサポート:ある程度症状に合わせた対応や予防をすることで、本人の不安が軽減されるため進行を遅らせたり食い止めたりの工夫ができます。

中期症状

徘徊、日時や場所の認識が無くなる、季節が分からない、迷子、排泄の失敗、幻覚、暴言暴力、着替え料理などができない、お金の管理ができない、など。

期間:個人差がありますが、2年〜3年と言われています。

周囲のサポート:認知症中期で身体が元気な患者さんを介護する側にとって、徘徊や暴力などの症状が出ると精神的にも参ってしまう時期なので、家族だけで抱え込まずにヘルパーさんなどを利用して乗り越えましょう。

末期症状

家族や友人の顔を忘れる、運動機能が低下して寝ていることが多くなる、自分の排泄物で周りを汚す、話せなくなる、異物を食べる、など。

期間:個人差がありますがアルツハイマー型認知症の場合、発症から8年〜10数年で多くは肺炎による死亡率が高くなると言われています。

周囲のサポート:感染症にかかりやすく、また寝たきりになっていくためサポートも専門的な知識が必要となっていきます。

末期症状が家族に与えるもの

認知症患者の末期症状は、本人が外出したり誰かとコンタクトを取ろうとしなくなるため、ほとんど周りに知られることがないと言われています。
そのため、末期の認知症患者を抱える家族は自らが声を上げないと誰も助けてはくれませんし、また介護の大変さを知らない人に理解してもらうのも難しいでしょう。

医療は認知症に対して随分と進歩してきましたが、企業などではまだまだ介護者への理解が充分であるとは言えません。
けれど、認知症の末期に限らず、ひとりの人間の命が終焉を迎える時に、その人と関わりの深かった人が「側にいたい」と思うのは自然な感情だと思います。

女医イメージ

自然なことを自然にできるような社会にしていくことが、今はまだ残されている課題とも言えるのではないでしょうか。