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発症傾向と歴史

かつて認知症に怯える以前の笑顔で談笑する中高年夫婦

「認知症」という言葉が誕生したのはいつ頃だと思いますか?
なんと2004年に厚生労働省より定められ、一般に定着し始めたのはそれより数年後だと言われているのです。

では、それまで認知症という病気は存在しなかったのでしょうか?

女医イメージ

ここでは認知症の歴史とその発症傾向をみていきましょう。

認知症は病気ではなかった!?

2004年以前、認知症という言葉は存在しませんでした。
けれども認知症と同じ症状は存在していて、それを「痴呆症」と呼んでいたのです。

「痴呆」とはまた随分と侮蔑的な表現ですよね。
しかし、それ以前は「症」という概念さえなく、老化現象による「呆け(ボケ)」だという認識しかなかったようです。

そして、そんな風にボケてしまった老人を家族は大変恥ずかしがり、また介護に手を焼く余りに・・・

部屋に閉じ込めておく

徘徊しないよう手足を縛る

排泄の失敗を避けるためオムツを早い段階でさせる

などのように、一部の認知症患者さんは人間としての尊厳を丸ごと奪われた生活を強いられた歴史があります。

さらに核家族化が進むにつれて、認知症の人を病院に入院させてしまうという現象もあったそうです。

その背景には、今のように介護保険や医療整備がされておらず、また高齢者の人数そのものが少なかったため自己負担の医療費が低く、あろうことか認知症患者を専門で入院させる病院まであったという話も残っていました。

けれど、時代は変わり高齢化社会が現実味を帯びるにつれて、「ボケ」が他人ごとではなくなり「誰でもなる可能性がある病気」だという認識に変化してきました。

それと同時に医学の面でも研究が進み、まだ決定打には欠けるものの認知症には予防が効果的であるという一筋の光も指しています。

今後10年20年のうちには、認知症も人類が克服する病となる予想は報じられていますが、確実な治療薬が開発されるまでに自分でできる予防対策が健やかに老後を過ごす決め手となるでしょう。

認知症は時代の産物!?

脳細胞の中のタンパク質が変異してできる老人班により症状が進行するアルツハイマー型認知症の最大の原因は加齢です。
2015年の総務省の統計によると65歳以上の高齢者は全人口の26.7%そのうち80歳以上が1,000万人を突破していずれも過去最高となっています。

それでは、過去の65歳以上の高齢者の比率はどうだったのでしょうか。

65歳以上人口の比率推移

1950年 5%
1970年 7%
1980年 9%
1990年 12.5%
2000年 17%
2010年 22.5%

特に80年代以降には、この中の80歳以上を占める割合が大きく伸びています。

生活環境の整備や食生活の向上、そして医療の発展が大きく貢献していると思われますが、同時に認知症を患う人の数も比例して高くなっていました。

認知症の発症割合

65〜69歳 2.9%
70〜74歳 4.1%
75〜79歳 13.6%
80〜84歳 21.8%
85〜89歳 41.4%
90〜94歳 61.0%
95歳以上 79.5%
女医イメージ

つまり、寿命が延びることにより認知症の発症傾向が高くなると言えるでしょう。