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うっかりと認知症の境界線

何かを思い出せず頭を抱える中高年男性

日常生活で物の名前に代わって、「あれ」「それ」「これ」という言葉がつい口を付いて出てくる機会が多くなると、ふと認知症ではないかという不安に襲われませんか?

人間は加齢と共に脳や身体の機能が低下していくのは、残念ですが避けることができません。
けれど、この避けることのできない生理的機能低下を「うっかり」とすると、認知症とうっかりの境目や見分け方はどこにあるのでしょう。

女医イメージ

ここでは一見紛らわしい、うっかりと認知症の境目について分かりやすくまとめてみました。

そもそも記憶とは?

人間が何かを覚えてその記憶に従って行動したり喋ったりするのには、以下の記憶の役割に分けることができます。

記銘:新しいことを覚える能力

保持:覚えたことを保っておく能力

再生:必要に応じて覚えたものを思い出す能力

これらのことが一連の作業となって、円滑に役割分担しつつ脳の中で働くことが我々が「記憶」と呼んでいる概念となります。

例えば、人の名前が咄嗟に思い出せないのは再生機能の低下による可能性が高く、新しいことを覚えにくいのは記銘の低下によるものと考えられます。

女医イメージ

このように、記憶とは主に3つの分野で成り立っていることをイメージしておいてください。

加齢による記憶力低下との違い

記憶力の低下は「うっかり」「物忘れ」、または「ボケ」などと言われていますが、加齢によるものと認知症によるものでは違いがあります。

加齢によるもの

記憶の一部分が思い出せない

忘れたことの自覚がある

ヒントがあれば思い出せる

認知症によるもの

記憶全体が欠落する

忘れたことの自覚がない

ヒントがあっても思い出せない

加齢によるうっかりと認知症によるものの境目は、本人に忘れたことの自覚があるかどうかが見極めのひとつの指標となるでしょう。

例として、「病院の予約日を忘れて通院日に行けなかった」というアクシデントが起こったとします。
加齢によるものならば、忘れたことの自覚があるので再度予約の取り直しをして、通院できるように自分で軌道修正ができます。

一方、認知症の場合になると本人に「忘れた」という自覚がないため、病院への通院がそのまま途切れてしまいます。
または、認知症では「予約日」という時間の概念が曖昧になるため、まったく違う日に病院を訪れるという行動を取ることも考えられます。

いかがですか?

加齢によるうっかりと認知症の境目は、前者は記憶を構成している銘記・保持・再生の内どれかひとつが短期的に欠落するに留まるのですが、認知症ではその3つとも抜け落ちてしまうという違いがお分かりいただけたと思います。

それでも認知症の初期では、加齢によるうっかりかどうかの見分けがご家庭内では、難しいというのが現状のようです。

女医イメージ

ご家族やご自身が判断に悩む前に、認知症になる前の予防対策を徹底しましょう。